葉酸はどんな物質でどんな働きをしているのでしょうか?

世の中には、栄養機能食品を謳ったたくさんのサプリメントが出回っています。葉酸も、栄養機能食品として表示許可され、諸種の製品がサプリメントとして製造販売されている、有機化合物のひとつです。

私たちがサプリメントを利用するにあたって、対象を知っておくことは大事なことです。ですが、葉酸がどんな物質でどんな働きをしているのかよく知らないで利用している人も少なくないようです。

葉酸は生物体内で生理活性物質として働いている水溶性ビタミンの1種です。別名ビタミンMとかビタミンB9と呼ばれることもありますが、現在では一般に葉酸と呼ばれています。

葉酸は単一の物質ではなく、一連の類似物質の総称です。葉酸と呼ばれるのは、この有機物質が初めて発見されたのが、野菜のホウレンソウであったことに由来しています。

葉酸は、その名称から植物にしかない栄養物質と思われがちです。ですが、葉酸は植物性食品だけでなく、動物性食品にも広く見られる、生物全般にとって重要な物質です。

ちなみに、食品の重量あたり葉酸含有量は、植物性食品では、アサツキ、アスパラガス、エダマメなど、動物性食品では、レバーなどで多くなっています。

また、ヒトの場合、体内にある葉酸の約半分は肝臓に蓄積されているとのことです。私たちが食物からとった各種葉酸は、私たちの体内でさまざまな化学変化を受け、体内の化学反応に必要な化学物質(同じ葉酸ですが)に変化されてから利用されています。

葉酸は、アミノ酸や遺伝子のもとになる核酸つまりDNAの合成を触媒する酵素の働きを助ける、補酵素としてはたらく重要な化学物質です。

ですが、葉酸は水溶性のため水分の排出と共に失われやすく、持続的な摂取が必要です。そのため、摂取量が不足すると葉酸欠乏症が生じます。

造血作用や細胞の分裂・増殖のときの必須の物質であるため、葉酸の欠乏はさまざまな病気を引き起こすことになります。

たとえば、葉酸はビタミン12と協同して造血作用にも関与しています。したがって、葉酸の不足は貧血の原因となります。

また、細胞分裂の盛んな組織では活発なDNA合成が必要です。しかし、葉酸の不足は、DNA合成ひいては円滑な細胞増殖を阻害することになります。

ところで女性が妊娠すると葉酸摂取量を増やす必要のあることが知られています。これは、妊婦さん自身が必要とする葉酸に加え、細胞増殖の著しい胎児の利用する葉酸が必要となるからです。

一方、葉酸は体内に過多に存在すると、悪影響をあたえることがあります。たとえば、葉酸過敏症として発熱・蕁麻疹・紅斑・かゆみ・呼吸障害などが起きることがあります。

そのため、栄養素としての葉酸には、食事摂取基準でも上限量が設けられています。とくにサプリメントから葉酸を摂取する際は、過剰摂取にならないよう十分注意する必要があります。

なお、最近は葉酸のガン治療薬としての側面にも注目が集まっています。これも葉酸のもつDNA合成への関与が関連しているものと思われます。ただし投与による効果の有無や悪影響については未だ定見のない状態のようです。

葉酸を食物から摂るばあいにせよ、サプリメントから摂るばあいにせよ、葉酸の性質や摂取量も考えながら、それらを上手に利用することが肝要ですね。

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